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2024.01.31

うねりの泉編集部

unerryのトップデータアナリストが HRの舞台に転身!〜全社が驚愕したキャリアチェンジの真相を求めて〜

unerryのトップデータアナリストが HRの舞台に転身!〜全社が驚愕したキャリアチェンジの真相を求めて〜

unerry初のデータアナリストである鶴見は、2023年6月までデータ分析チームのリーダーとしてデータカンパニー unerryを牽引してきました。しかし、その後、鶴見はHRへ転身。全社もどよめいた大胆なキャリアチェンジの背景を探っていくと、そこには鶴見によるunerryの次なる成長戦略が見えてきました…!

登場人物<人事>

株式会社unerry HRチーム 鶴見 徳馬(つるみ とくま)

入社月:2019年3月
簡単な経歴:通信会社→メガベンチャー→unerry データチームリーダー→現職(2023年7月)
unerryでの仕事:人事戦略・企画全般
好きな俳優:コリン・ファース

-鶴見さんの現在のお仕事を教えてください。

現在はHRチームとしてHRBPを中心に人事・企画全般を担当しています。

unerryには2019年に入社したので、ちょうど丸5年というタイミングになります。2023年6月まではデータ分析チームのリーダーを務めていて、HRは兼任という形で携わっていました。2023年7月にコーポレート部門内にHR専門のチームを新しく起ち上げるぞ、というタイミングでHRを中心に業務に携わることになりました。

-データ分析からHRにと、大胆なキャリアチェンジについてはこれから聞ければと思いますが、前段として、これまでどんなお仕事をされてきたのでしょうか?

大学を卒業後、NTT西日本に新卒として入社しました。

ファーストキャリアに電気通信事業を選んだ背景からお話しすると、私は今年で40歳になるのですが、年齢的にちょうど中学生ぐらいの時期にインターネットが一般家庭にも普及し始めた世代です。時間と空間を超えて様々な情報にアクセスできるという環境は、知的好奇心が旺盛な少年が沼に落ちないわけはなく、電話料金が月9万円にもなってしまって両親にこっぴどく怒られたのをよく覚えています(笑)。

(注:当時インターネットは電話回線による接続で従量課金制)

大学に進学したあと、東京大学名誉教授の坂村健先生の著書を拝読して、「ユビキタス」という概念を知りました。「いつでも、どこでも、誰でも、情報ネットワークに繋がることができる社会」、具体的に言い換えると「コンピュータがありとあらゆる場所に偏在し、その存在を意識せずに、機能を利用できる環境」という考え方です。

中学生の頃にインターネットにハマってしまったということもあって、ネットワークがもっと日本全国に広く普及して、ユビキタスの概念が実現できたらより良い社会になるな、と考えてNTT西日本に入社することを決めたという経緯になります。

推しのVTuberは..?ぜひ面談でお聞きください。

-unerryに入ったきっかけは?

NTT西日本で10年ほど務めている間に、社会インフラとしてはほぼ100%にユビキタスを実現するための環境は整いました。しかし情報やデータが溢れかえる中で人々が欲しい情報にアクセスするための負担は肥大化しているなとずっと感じていて、なんとなく自分の中で消化不良のような気持ちを抱いていたんですよね。

そんな中で「人が意識してコンピュータを操作するのではなく、IoTデバイスが人々を取り巻く環境に遍在し、状況を賢くセンシングすることで人々の暮らしをサポートしてくれる」というunerryの世界観を知りました。

もともと、ユビキタスが実現された世界観を自分なりに人に説明するときに「人が必要な情報を能動的に取りに行くのではなく、欲しい情報が受動的に届く世界」という言葉で伝えていたので、自分の考えていた社会的課題とこんなにぴったりフィットする会社があるなんて!と共感したのがunerryに入ったきっかけです。

-やりたかったことと、unerryのミッションがバッチリ一致したのですね。その後鶴見さんはデータ分析チームのリーダーになるわけですが、最初はどのようにデータアナリストとしてのキャリアを築かれてきたのでしょうか?

私が入社したタイミングのunerryは、リアル行動ビッグデータを集める仕組みは整っていたものの、集めたデータをどうやって大きなビジネスにしようかマーケットフィットに向けて色々と試行錯誤を繰り返しているようなフェーズでした。

そういう背景もあったので、入社直後は、unerryのデータを使ってクライアントにどんな価値提供ができるかを考えるという、事業開発的な動き方をしていました。クライアントにどうやってunerryのデータを活用してもらうかを考えていく中で、毎回エンジニアに必要なデータを抽出してもらうのを待っていると思った通りのスピードで仕事が進まないなと思ったので、自分でもデータをしっかり扱えるようになろうと思ったのがデータアナリストというキャリアへの第一歩だったと思います。

そうしてクライアントとタッグになって色々なデータ活用のチャレンジをしているうちに、上手くマーケットのニーズとフィットしたということもあって徐々にデータ分析の案件が増えたため、一人目のデータアナリストとしてデータ分析に専念するようになりました。

その後、ありがたいことにドンドン引き合いも増え、一人ではとても捌けないという状況になったため、データ分析チームを組成してリーダーとしてデータビジネスを推進してきたという形になります。

▼データアナリストのキャリアについてはこちらでも!▼

-なるほど。そんな中、どういった経緯でHRチームに移ることになったのでしょうか?

データ分析チームのリーダー時代は、データ分析に関するノウハウは、ともするとTIPSの集合体的な形で情報と情報がバラバラになってしまいがちなので、きちんと体系的にかつ本質を学べるように、ということを強く意識しながら研修やドキュメントの整備を進めていました。そうして、チームとして成長するためのナレッジ基盤が少しずつ整っていく中で、メンバーが物凄い勢いで成長してくれました。

その中でも、私の後を引き継いでいまデータチームを引っ張ってくれている二人の新しいマネージャーは、社会人経験としてはまだそんなに長いわけではなく二人とも若いのですが、自身の成長だけではなく、チームの成長という、一つ視座の高いところから強力にコミットしてくれていて、もうチーム運営をまかせても大丈夫だなと思えたんですよね。

データ分析チームの若き2人のマネージャー

そういう下地があったことに加えて、40歳という社会人としての節目も迎えるということもあって、自身のキャリアや今後のやりたいことを考えた時に、HRを筆頭にコーポレートの分野はまだまだデータドリブンな文化が浸透していないこと、データ人材を育てる仕組みをきちんと整えるということはunerryの企業としての競争力のみならず、ひいては日本全体の競争優位性の源泉になるだろうと考えたので、この分野で自分の経験を生かしつつ、新しいチャレンジをしようと考えたのがHRチームに移ることになったきっかけです。

データ人材の育成に関しては、データチームに残ってやるということも出来たのですが、データカンパニーとして、データ専門組織に限らず、全社的にデータリテラシーを引き上げるのだったらデータ組織に閉じていない方がビジネスインパクトとしても大きいと思ったのも理由です。

社内には驚いた人もいたのですが、2年ぐらい前から代表の内山とは何回も1on1を通じて話してきたことだったので自分の中ではとても自然なことだったな、と思っていますし、何より私の後を引き継いだ二人がより強力なデータチームを組成してくれているので、会社としても最適解だったと確信しています。

「データ人材比率」8割を支える仕組み作りに貢献

-HRチームに移られてからはいかがですか?

HRを専門でやるのは初めてなので、手探りしながら進めているという部分もあるのですが、やっぱり新しい領域でチャレンジをする際は自分の強みで戦うというのがセオリーです。データ分析の素養があって、データ人材の育成ができる、というところは生かしていきたいなと思っています。

HRチームにきてからまず取り組んだことは、人的資本戦略の指標として「データ人材比率」というものを独自KPIとして掲げたことです。これは全社員のうち、何パーセントの社員がSQLなどを駆使してビッグデータを扱っているか、という指標なのですが、なんとunerryでは約8割という非常に高い水準となっています。

オンボーディングとして全社員を対象にSQLやDWH、BIツールについての独自の研修を実施したり、定期的な勉強会を開いてこの水準を維持しているのですが、データ専門職以外がビッグデータを扱えるようになると何が良いかというと、たとえばセールスのメンバーがクライアントからの問い合わせに対してエンジニアにいちいち依頼するまでもなく自分で簡易分析やデータ抽出ができて非常に早いレスポンスで対応できるんですね。

これは競争優位性という観点で非常に素晴らしいことだと考えていて、社員のデータ分析基盤の利用状況をモニタリングし、KPIとしてしっかり追う、ということを仕組みとして導入しました。

ーデータチームからHRにきた鶴見さんならではの、取り組みですね。

そうですね。データからHRにというところでいうと、もう一つは、データ人材の育成を、データの専門職ではないポジションからできるようになったということに非常に意味があると思っています。

やっぱりデータのスペシャリストの方には、どんどんデータのより高度な扱い方を突き詰めて極めていくということに時間や思考のリソースを使って欲しいなと思っているんですよね。基礎的な研修のためにunerryの超スペシャリストの時間を奪うのは勿体無いな、と考えていて。研修や勉強会って準備時間も含めるとかなり時間がかかりますしね。

もちろん、高度なものについては専門職の方の協力が必要不可欠で、定期的に勉強会は開いていただいているのですが、ベースとして全社的なデータリテラシーの底上げをスペシャリストに頼らずともできるという体制があるということは、裏返しとして「データ専門職の方がより高度化・進化のために使える時間が増えた」ということでもあるので、組織全体の創造性や生産性を考えた時に非常に強力な武器だと思っています。

ここまでお読みいただきありがとうございます。最後までぜひ!

-ありがとうございます!最後に、HRとしてunerryをこれからどんな会社にしていきたいと考えているか教えてください!

2つあります。

1つ目は、「この人unerry出身なんだ、じゃあきっととびきり優秀なデータ人材だね!」と思ってもらえるような、素晴らしいデータ人材を多く輩出できる会社にしたいと思っています。

HRというお仕事をしておきながらこういうことを公言するのもどうかなと思いますが(笑)、私は、企業の質というものは、やっぱりどれだけ優秀な人材を輩出したかで決まると思っていて。

たとえば、コンサルティング会社が学生の就職先として人気なのは、もちろん業務内容や報酬が魅力的というところもあると思いますが、やっぱりコンサルティング会社の卒業生が起業や他の分野で活躍されているのを見て、それに憧れを抱くというところが大きいと思っています。優秀な人材を輩出しているということが、より優秀な人を惹きつけるという引力になるということですね。

もちろん、どの企業も優秀な人材にはずっと自社に留まって欲しいと思いますし、そこはunerryも一緒です。ですが、優秀なデータ人材がunerryを卒業して、外で活躍することによって新たな人材を引きつけるという循環を作るということは、今後unerryが更に成長していくために必要不可欠だと考えています。

2つ目は、1つ目と相反する内容にはなってしまうのですが、外に出ても一線級で活躍できるような優秀な人材が、それでもunerryに残って働き続けたい!と思ってもらえるような会社にしたいです。

そのために、データ人材を育成する環境を整備することはもちろんですが、それに加えて特に若いメンバーが仕事の現場できちんと自分の能力と情熱を発揮して活躍できるよう、HRとして仕組み作りから1to1まで全力でサポートしていきたいですね。unerryにはチャレンジを推奨する文化があるので、その下地はもちろんありますが、これからはそこをより強固に推進できればと思っています。

unerryは自社でユニークなビッグデータを保有しているという、本当に稀有な会社です。データの力で心地よい未来をつくる挑戦がしたいというエネルギーをお持ちの方は、私たちと一緒にチャレンジしましょう!

「心地よい未来を、データとつくる。」に共感いただける方、ご応募をお待ちしております!

この記事を書いたのは

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