本記事は、2020年6月に掲載されたEngineer Blog(Medium)からの転載です。
みなさん、こんにちは。バイオハザードRE:3にハマっている蔵谷です。
今回は私の中でイチオシの機能のAnthos Service Mesh(ASM)について解説していきます。
Anthos Service Mesh(ASM)とは?
最近流行りのマイクロサービス化ですが、あまりにもサービスが増えすぎると、どのサービスとサービスが通信してるんだっけとか運用していく上で色々と問題に直面すると思います。
このような問題を解決するためのツールがAnthos Service Mesh(ASM)です。
ASMを導入すると以下の情報が可視化されます。
- サービス間のトラフィック
- サービス単位の指標(RPSやエラー率、レイテンシ等)
- SLO
- エラーログ
- pod単位の指標(RPSやエラー率、レイテンシ等)
- どのメソッドが呼ばれているか
SREの考えを取り入れている現場が増えてきているので、SLO設定 > エラーバジェット使い果たす > stackdriverからの通知が手軽に設定できるのが個人的にいいなと思いました。
あと、マネージドなistio使えるのも良いです。GKEにistioのインストール方法が3種類ありまして、
- istioctlやhelmで直接インストールする方法 ・・・色々できるが、初めての人には敷居が高い。
- Istio On GKEを使う方法 ・・・マネージドで良さそうに見えるのですが、GKEに含まれている内部のIstioがアップデートされると設定がリセットされる仕様なので要注意。
- Anthos Service Mesh用istioをインストールする方法・・・テレメトリ収集等設定を行わなくても自動でやってくれるので敷居が低い。もちろんマネージド。自動でアップデートはなしなので、勝手に設定リセット等の心配もなし。
GKEを使っている+SLO設定を使って監視したいのであれば、Anthos Service Mesh用istioを使うのが良いと思います。
設定方法
GCPのインストールガイドの手順通りにやれば問題なかったです。手順書くとメンテするの大変なので、ここでは書きません。
【Anthos】はGoogleLLCの商標です。
この記事を書いたのは
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エンジニア。最近はGoとKotlinを使うことが多いです。 趣味はロードバイクで、たまに100km以上を1日で走ります。
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