unerry プラットフォームグループは、「Beacon Bank」を核に位置情報に関連するさまざまなプロダクトの開発を一気通貫で行う、プロフェッショナルが集う少数精鋭集団です。技術スタックは、iOS/Androidアプリ、フロントエンド、バックエンド、データエンジニアリング、SRE、クラウドインフラと幅広く、既存の概念にとらわれず新しい技術にチャレンジし続けるエンジニアたちが、多くの不可能を可能としてきました。
今回は2024年に入社し、めきめきと頭角をあらわしているフロントエンドエンジニア堀江に、具体的な仕事内容や入社前後のプロセス、継続的な成長についてインタビューします。
登場人物
株式会社unerry プラットフォームグループ 堀江 直人(ほりえ なおと)
入社日:2024年4月
最近の推し:FRUITS ZIPPER
SIerで多種多様な業界の開発に携わり、MaaSのプロジェクトでは位置情報アプリの開発に従事。テックベンチャー企業を経てunerryに入社。
現在はフロントエンドを中心に、バックエンドやインフラまで幅広くフルスタックエンジニアとして急成長中。
<聞き手>株式会社unerry CTO 伊藤 清香(いとう さやか)
入社日:2018年2月
最近の推し:ピェンロー鍋
ガラケーからスマホまで20年以上モバイルWebシステムを開発し、高負荷対策をノリと勘で支えた縁の下の力持ち。人生の節目にあたり、これからはIoTで人々の生活を便利にしようと考えて、当時10人位だったunerryへJoin。会社の成長とともに湯水のように湧き出る課題を解決し、働きやすい職場環境を作ることを生きがいとしている。趣味はサッカー観戦と音声制御技術。
フロントエンジニア堀江の、とある日
伊藤:
まずは堀江さんの基本情報ということで、普段の1日の過ごし方について教えてください。堀江さんは、在宅ワークとオフィスをバランスよく使い分けている印象です。
堀江:
金曜日の例ですが、こんな感じです。午前中は自宅で仕事して、ランチがてら出社。午後からはオフィスで作業をすることが多いです。
伊藤:
unerryのオフィスが入居するWeWork神谷町では、16時から無料でビールが飲めるので、特に金曜夕方のラウンジは賑わっていますよね。
堀江:
プラットフォームグループでは、プレミアムフライデーを「オフィスの日」と称し出社が奨励されています。夕方に集まってビール片手にボードゲームをするなど、チームの親睦を深めています。同期を誘ってふらっと飲みに行くこともありますね。
伊藤:
私もこのパーティーには参加したことありますが、若干アルコールが入った状態でゲームしながら話すのって楽しいんですよね 笑。
垣根なきunerryの開発現場でフロントエンドを牽引
伊藤:
ここからが本題です。堀江さんの、現在のお仕事内容について教えてください。
堀江:
とあるアプリのフルリニューアル開発をしています。
エンジニアは4人の体制で、自分がフロントエンドを担当。あとの3人はバックエンドエンジニアとネイティブエンジニアです。僕はフロントエンドを牽引する立場なので、エンドユーザーを意識したUI/UX設計をしています。
ただ、このプロジェクトはアーキテクチャ的にフロントとバックエンドの垣根がないので、みんな両方の領域にまたがって開発しています。
伊藤:
読者のみなさまのために、「フロントとバックエンドの垣根がない」ことについて、もう少し説明をお願いします。
堀江:
アプリとして仕立てるための最低限のネイティブ部分を除いて、フロントとバックは両方ともTypeScript と Next.jsを使って開発しています。
前バージョンまではネイティブアプリとバックエンドで分かれていたのですが、I/Fの設計をかっちりやらなければならない、という原則がありました。それに引き換え、同じTypeScript同士なら型がしっかりしているのでミスが少ないですし、Next.jsはフロントとバックの両方書けて、ServerActionsでバックエンドが呼び出せるのでとても便利です。
またDB接続にPrismaを使えば、SQL文ではなくJsonで良いのでミスも少なく効率的にコーディングできます。
伊藤:
技術選定はどのようにしましたか?
堀江:
このアーキテクチャは、僕が配属される前にバックエンドエンジニアの先輩が方針を決めていました。最初は驚きましたが、やり易さしかなく、まさに英断です。
フルスタックエンジニアへの道 異なる分野への挑戦を続ける
堀江:
フロントエンドは得意領域ですが、他の領域の経験が浅いのが、弱みだなと感じていました。そこでバックエンドやインフラも分かるエンジニアになりたいと思い、フルスタックエンジニアを目指すようになりました。
unerryとの採用面接の時に、目指す機会を提供するという環境であることを知り、入社したいと思いました。今はバックエンド、インフラも前向きにも積極的に手を伸ばしています。
伊藤:
違う分野に挑戦していくのは良いことですね。新しい知識を仕入れるのはエンジニアとしての成長になりますし、リスキルによりゼロからのスタートをすることで、ジャンルの異なるエンジニアの苦労を知り、お互いをリスペクトする雰囲気が生まれますし!
ところで、unerryには就業時間の10%を自己研鑽やR&Dなど、成長への取り組みに充てる制度がありますが、活用されてますか?
堀江:
フロントエンジニア堀江@インタビュー
新卒の時に2度不合格となり諦めていた応用情報処理試験に再びチャレンジしました。
ベテランエンジニアのすごさを感じ、何かやらなければと思っていたところ、ちょうど目標設定シートに「未来目標を立てる」という項目がありました。自分は「リードエンジニアを目指す」という目標にしたのですが、その学習に10%を充てることにしました。まず試験に申し込んでから、覚悟を決めて勉強を始めました。
出題範囲は幅広くて、ストラテジーやビジネスサイドのワードも出てきます。勉強を進める中で、他分野の専門的な内容も理解できるようになってきました。RFPやBCPなど、IT用語もアルファベット3文字が多くて混乱しがちでしたが、最近は「あれね!」ってすんなり理解できることが増えました。今回は無事合格できて良かったです!
伊藤:
おめでとうございます!!たしかに、応用情報処理試験のシラバスをみてみたら範囲が広くて驚きました。エンジニアもビジネスパーソンなので、開発だけでなくビジネスの知識を持っていた方が、いろいろと円滑に進むのは間違いないです!社会にでて実務経験を積んだエンジニアが、こういう試験で包括的に知識を仕入れるのは良いことですね。
ハッカソン受賞!社外でも活躍中
伊藤:
偽情報をテーマにしたハッカソン「Hack the Disinfo 2024」では、Code For Japan賞を受賞されていましたね。おめでとうございます!
私も参加し、一緒に開発できて楽しかったです。
<偽情報対策ハッカソン「Hack the Disinfo 2024」とは>
https://www.disinfo2024.code4japan.org/Hack-the-Disinfo-2024-7a203c2034a240bf88ff3017d8802fcd
堀江:
セキュリティ対策は世の中のニーズが高まっています。応用情報処理の勉強中にもセキュリティ分野の出題があったので、気になっていました。「Hack the Disinfo 2024」の事を知り、ここから学べる事があるのでは?と思い参加しました。
伊藤:
ちょうど米国大統領選が近く、SNSの偽情報に対する問題意識が話題になっていましたね。
ハッカソンに参加中
堀江:
ハッカソンでは、Code For Japanさんが開発したBirdXplorerを使って、過去のPOSTや類似コミュニティノートを閲覧するためのChrome拡張を作りました。
Chrome Extentionを作ったのは初めてでしたが、生成AIにサンプルコードを出してもらい、フロントエンドの開発経験から簡単にできそうだと思いました。実際2日間という短期間で出来ました。また、限られた時間で作成し、キリの良いところで終わらせるというのは仕事にも通じる概念だと思われました。
伊藤:
NHKの取材が入り、その日の夜のニュースでも堀江さんの映像が流れましたね。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241103/k10014628211000.html
ものづくりだと、ザッカーバーグ氏が言った「Done is better than perfect」というのは大事かなと思います。日本風に言うなら「諦めたらそこで完成」ですかね。
プラットフォームグループの選考ステップを振り返って…
伊藤:
入社時に、ご自分が受けた選考ステップについて教えてください。
堀江:
エージェント経由で応募し、3回面談を行いました。その後CEO内山さんとのオファー面談で内定となりました。選考過程で入社後の仕事のイメージが明確になり、転職に対する不安を払拭できました。
面談担当者:PdM、Mgr
前半はカジュアルに会社やサービスの紹介を受けました。unerryへの理解を深めた後、採用面談としてのコミュニケーションを進めました、「自分に関心を持ってくれている」と感じられて嬉しかったです。とても話しやすく、自分のアピールポイントをうまく伝えられたと思いました。
【2次面談】
面談担当者:CTO、テックリード
経歴や技術に関する話が中心でした。最初は形式的な質問も多かったので、正直関心を持たれているか不安な瞬間もありました…。しかし、面接官の2人が技術に明るく、いつの間にか技術談義に花が咲いていました!
【3次面談】
面談担当者:PdM、Mgr
入社後の業務内容をすり合わせました。この面談で、入社後の仕事イメージが明確になりました。
【オファー面談】
面談担当者:CEO
入社後にどんな挑戦をしたいのか、について話しました。また内山さん自身がエンジニア出身のため、興味のある技術とunerryでの活用アイディアを具体的に話すことができました。入社後のマインドセットを醸成できたと感じています。
伊藤:
エンジニア採用は、おおよそこのフローで進めています。オフィス見学を間に挟んだり、年齢や立場が近いエンジニアと話すことで情報収集をしてもらうこともありますね。
入社後のオンボーディング「100日プラン」
伊藤:
では続けて、入社後のオンボーディングについて、良かった点と苦労した事を教えてください。
堀江:
取り組んで良かったのは、「100日プラン」です。
「100日プラン」は、入社100日後時点での目標を定め、実現するためにどう動くかを計画するものです。1ヶ月毎に振り返り、達成状況や方針変更などを細かくすり合わせします。
これを作る事により、アクションプランが明確になりました。また、業務が忙しくなった時にも「100日プラン」に立ち戻り、最初の決意や、やるべきことを思い出せたのは良かったです。
伊藤:
「100日プラン」は達成できましたか?
堀江:
目標と優先順位を変更したり、技術以外の貢献も入れるという調整はありましたが、達成できました!
伊藤:
計画はモリモリですね。苦労した点を教えてください。
業務を進めるにあたり、「unerryのエコシステム全体の理解」が足りず苦労しました。「Beacon Bank」を筆頭に多様なプロダクトが存在し、その分当初は聴きなれない単語がたくさんありました。
今では自分もメンタリングをする側の立場になったので、あの時気づいた点は改善していきたいと思ってます。オンボーディング担当者の横の連携で、あらたな説明資料を作っています。
運営会や部活にも参加してインナーコミュニケーションを深めてみた
伊藤:
堀江さんは、他部門のメンバーと仲良しですよね。開発現場以外でも、たくさん貢献をしてくれています。
堀江:
ありがとうございます。Uniposの推進や合宿といった、unerry公式の運営委員会や自然発生的な部活があるので、部署をまたいだ横のつながりを作りやすかったです。僕は、合宿準備委員とUnipos運営委員会、それと山部に入ってます。
手を挙げて参加する方式で、メンバーも定期的に入れ替わるので入社して日が浅い人も入りやすい雰囲気です。
山部にて
「失敗は成長の糧」新しい技術&大きな裁量でチャレンジしたい人、待ってます
伊藤:
unerryプラットフォームグループに入りたいかも…と思う人へ伝えたいことは?
堀江:
unerryでは、位置情報データを活用したプロダクトの多くを内製で開発しています。「このプロダクト面白そうだから挑戦したい!」という思いを歓迎し、その思いを実現できる機会も多く提供しています。また、エンジニアの裁量が大きく、新しい技術を積極的に採用しているプロジェクトが多いのも特徴です。
unerryは、個々の「やりたい」という意志(Will)を尊重し、「失敗は成長の糧」という文化を大切にしています。そのため、新しい技術に挑戦したい方や、大きな裁量の中でチャレンジしたい方には、きっと楽しんでいただけるチームだと思います。
伊藤:
インタビューありがとうございました。
堀江さんはいろんな事に興味をもち、いつも何かに挑戦していますね。朝会で「昨日はバグFIXに追われて..」と凹んでる時もあるけど、裏を返せば、壁にぶち当たって解決することで、急速に成長してるって事です。入社して半年ちょいですが、すでにメンターとして後輩の指導もしていますし、エンジニアチームを支える柱の一つとなりつつあります。これからも是非一緒に会社を成長させていきましょう!
unerry プラットフォームグループ シニアバイスプレジデント 山口からのメッセージ
山口結樹
堀江さんは入社間もない頃から存在感があり、他チームも含めて周囲からしっかりと認知されていました。
そのおかげもあってか、今では担当業務を全うするだけでは関わる事ができない事業領域やプロダクトのほか、様々な社外活動にも従事し、幅広い経験を積む事ができていると思います。また、自身のロールモデルとも言える先輩エンジニアをいち早く見つけ、技術的成長を尖らせるためのインプットにも抜かりがありません。結果として、チームへの貢献と自己成長のバランスをうまく両立できており、堀江流の成長モデルが見えてきているのではないでしょうか。
ではなぜ入社間もなく周囲から広く認知される存在だったのか?
実はご本人としては周囲との交流や情報発信に対して元々苦手意識があったらしく、100日プラン作成の時点で意識的に目標とアクションプランを盛り込んでいました。具体的にはとにかく全員と1on1してみる、社員交流イベントに積極的に参加してみるなど(これは事務局にまでなり、楽しみつつも相当頑張っている印象です)。転職時の心機一転する機会やモチベーション、言うなれば「転職バフ」のようなものをうまく使いこなせていたと思います。
また、特に重要なのは、定期的に「100日プラン」を振り返りながら、当時の決意を思い出して己を鼓舞し継続する努力であり、こうした結果はその賜物だと考えています。
今後は、現在の立場からのチーム貢献と自己成長の両立を継続しつつ、unerryの先輩エンジニアとして自身の経験を周囲に還元する活動を通じた、堀江さん自身の更なるステップアップを期待しています!
unerry プラットフォームグループは今日も積極採用中です
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