レポート

2023.05.23

うねりの泉編集部

大型連休における沖縄県の人流トレンド:Beacon Bankデータが示すコロナ後の動向

大型連休における沖縄県の人流トレンド:Beacon Bankデータが示すコロナ後の動向

こんにちは。今月からunerryで長期インターンとして働いている小杉と川上です。

はじめての執筆なので少し自己紹介を…

小杉:
はじめまして。サウナがマイブームの小杉です!データ分析を専門とするインターンを探す中で、先輩インターン生、トモヤさんのレポートを拝見し、応募しました!分析はあくまで手段なので、分析をする目的を正しく捉えられるように、unerryで働かれている皆さんの考えを吸収していきたいと考えています!よろしくお願いします!

川上:
最近、急に暑くなってきましたね。はじめまして、川上です。私はゼミの先輩が入社したのをきっかけにunerryに興味を持ち、インターンシップに応募しました。新型コロナウイルスが蔓延してから人の流れは大きく変化したので、「コロナ禍と現在で人の行動はどう変化したのか、これからどう変化していくのか」について分析を通して研究してみたいです。よろしくお願いします!!!!

よろしくお願いします(左が小杉で右、川上)

さて、マスクの着用が個人の判断となってから初めての大型連休ですが皆さんはどのように過ごされましたか?

駅や空港が混雑している様子がよくニュースになってましたし、久しぶりに旅行に出かけた方が多いのではないかと思います。特に、ゴールデンウィークの定番人気スポットである「沖縄県」に訪れた人は、2019年の114%となり、コロナ前と比較した増加率は全国トップに…

出典:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/470130

そこで今回は沖縄県の人流がコロナ禍・コロナ後でどのように変化をしたのか、unerryの「Beacon Bank」のデータを用いて分析してみたいと思います!

滞在日数に違いはあった?

新型コロナウイルスも落ち着いてきて、だいぶ観光業界が賑わってきましたが、現在はどの程度回復したのでしょうか。まずは消費額に相関がある滞在日数の変化について見ていきましょう。

私の予想では規制もなく、コロナ禍で蓄積された貯蓄の使いどころである2023年の滞在日数が増加していると思っています。

〈分析概要〉
「Beacon Bank」のデータより作成

  • 対象者:位置情報の利用に明示同意いただいたアプリユーザー
  • 対象地域:沖縄県
  • 集計期間:2021,2022,2023年のGW期間(2021/5/1~5/9,2022/4/30~5/8,2023/4/29~5/7)

このような結果になりました。それでは詳細を見てみましょう。

目を引くのは2日でしょうか。2021年、2022年ではどちらも21%を超えており最も大きな割合を占めていました。しかし、2023年では18.94%まで低下しています。

一方、大きく増加したのが4日。2022年から2023年の増加率4.97%というのはこのグラフの中で最も大きな変化であり、2021年と比較した3.93%も4.97%に次ぐ増加率です。

このことから、コロナウイルスが落ち着いてから沖縄県観光客の滞在日数は増加したと言えるのではないでしょうか

観光客はどんな人が増えた?

次に、沖縄に訪れた人の年代比率を比較してみます。

60代が多い・・・!
定年を迎えた方は資金と時間に余裕があるからでしょうか、どの年次でも高い比率を占めています。

コロナ禍・コロナ後の変化としては20代、30代が増加している点があげられます。観光客の層としては大学生、若いファミリー層が増えているのでしょうか。行動力のある若者が多く旅行に出かけたのかもしれません。比較的お金に余裕のある40代~50代が増加すると予想していたため、この結果は驚きです。

位置情報のデータを使って、観光客が訪れた場所を可視化してみた!

これまで、コロナ禍・後で沖縄の観光客にどのような違いがあったか、分析してきました。最後に、実際に沖縄観光をした人がどのような場所に訪れたか、その足跡を追ってみたいと思います。

GW期間中の観光客を対象に、那覇空港に到着後72時間の位置情報を集計しました。そして、沖縄のどこの観光地に訪れたかを、ヒートマップで確認してみます。コロナ禍・後で、違いはあるのでしょうか?

主要な観光スポットは、コロナ関係なく人気な模様。しかし、コロナ後の違いとして、海岸線に近い国道は、より利用される傾向がありました。特に、美ら海水族館をはじめとした北側のエリアに向かって、客足が伸びていることがわかります。

また、慶良間諸島国立公園・カヌチャリゾート・オクマ プライベートビーチ&リゾートといったマリンスポーツができるリゾート施設はコロナ後のGWで客足が回復しつつあることもわかりました。

コロナ後では、滞在日数が増加したことで那覇空港から遠方の観光地やリゾートに行く人が増えたようですね。観光客はまんべんなく散らばると予想していましたが、国道を利用して各地へ訪れているようです。

このことから、沖縄内での移動は基本的に車であることがわかります。

沖縄へは、免許を取得してから訪れたいですね!

感想

今回は、unerryのBeacon Bankのデータを使って、コロナ禍・後のGWにおける、沖縄観光客の人流の違いについて分析してみました。分析結果は皆さんの想像通りだったでしょうか?

ここまで読んでいただいてありがとうございました。(左が小杉で右、川上)

小杉:
今回の年齢層の分析では、コロナ後は、コロナ禍で会社からの規制が厳しかった社会人の方、特に役職の高い40~50代の層が増加するのではないかと予想していました。しかし実際は20〜30代の層が増加していました。マリンアクティビティーができるスポットのログが増えたことから、コロナ後ではそういったバケーションを目的とする若い観光客が増えたことが推察されます。沖縄に活気が戻って喜ばしいですが、自分は宿泊代が高騰するので日程をずらして訪れたいですね。予想と違った結果が得られるのもデータ分析の醍醐味だと思うので、今後もデータへの関心を持って業務に取り組んでいきたいと思います!

川上:
滞在日数の分析により、2日が減少し、4日が増加するというデータを得ることができました。予想通りの結果が得られたので、安心しましたね笑。ただ、自分の分析手法の限界を実感することもありました。今回は分析しやすいデータを抽出できたので、ある程度の結果は出せましたが、本格的な分析を始めたら自分の力だけでは相関を見つけることが難しい事もあるだろうと感じました。そうならないために、先輩方の技術を積極的に吸収していこうと思いました。これからよろしくお願いします!!

インターンは現在も募集中!!
ご興味いただけた方はぜひインターン募集ページよりご応募ください!(うねりの泉編集部)

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