「unerry,everywhere」とは、世界中のどこへ行ってもunerryのデータが実装されている状態、またはその世界を目指すスローガンです。今回は3人のunerryメンバーによる「unerry,everywhere」実現に向けての作戦戦略会議をこっそり公開してみます。
登場人物
リテール・メディア事業開発チーム Director & Vice-president 一枝悟史(いちえだ さとし)
簡単な経歴:株式会社電通でテレビを中心にマスメディアのプランニングを経験。在職中、株式会社プレゼントキャスト(現:TVer)に出向しプロダクト開発やアライアンスなどを推進。2020年10月、unerryへジョイン。
好きなクラフトコーラ:伊良コーラ
セールスチーム 兼 リテール・メディア事業開発チーム Vice-president 星雄大(ほし ゆうた)
簡単な経歴:日本生命(事務システム構築・支社業績管理)〜リクルート(クリエイティブディレクター)〜ITベンチャー(CDP導入コンサル・セールス)をへて2019年unerry参画
好きなフットボールクラブ:浦和レッズ
データビジネス推進 兼 データサイエンス Director 島田崇史(しまだ たかし)
簡単な経歴:データ解析ベンチャーに新卒入社後、楽天・Google・Salesforceと長年データビジネスに携わり、2023年unerry入社。
好きなビリヤニ:マトンビリヤニ
それぞれが見る、「unerry,everywhere」な世界とは?
イチエダ:
「unerry,everywhere」、僕にとっては新たな “100%リーチメディア” を作ることですね。
僕は子供のころからテレビっ子で、メディアの情報を通じて好きなものを発見してきました。今は欲しいと思う情報があればスマホですぐに検索できるようになりましたが、偶然言われないとそもそも気づかない、自力では辿り着けない世界ってまだまだあると思うんですよね。長い間テレビ業界に関わってきた人間としても、新鮮な気づきが得られるコミュニケーションは未来永劫あってほしい。
100%の人に情報が届くメディア、この役を担うのはテレビであると過去には言われてきましたが、もはや単独メディアでカバーするのは難しい時代です。テレビ含め、SNS、ラジオ、アプリ、サイネージなどいろんなメディアを繋げて情報を届ける新しいメディアのあり方が必要。unerryのデータや技術力を使って、あるべき場所あるべきタイミングで必要な人誰もに情報を届けられる、新しい概念のメディアを作りたいと思っているんですよね。
新しい概念のメディアを語るイチエダ
星:
僕にとっての「unerry,everywhere」は、社会を心地よいものにするための究極の世界観です。日々案件を通じて、お客様や提携先様とご一緒するなか「ちょっと便利だな」って思ってもらえる世界がどんどん外に広がっていくイメージ。
そしてこれこそが自分自身のキャリアの集大成でもあると思っています。SIerからキャリアをスタートし、リクルートにおいてブライダル情報誌のクリエイティブディレクターを経験後、ITベンチャーでCDP活用支援を中心としたデジタルマーケティングやアドテクの世界における営業組織の立ち上げを経験しました。テクノロジーやクリエイティブ、データマーケティングにおけるセールスの経験を経て満を持して統合マーケティング支援を行なっている中で、ふとデータの4象限(※1)を考えた時に、その重要性をずっと感じていました。これまでの経験全てが繋がっていると思うので、unerryのデータを使って誰もがやったことないことを成し遂げてみたいです。
※1あらゆるデータを整理するために、リアル/デジタル、行動/購買を軸にとった4象限マトリクス
島田:
私も長年、オンライン側のデータビジネスに携わってきたのですが、消費の9割以上が行われているオフラインの場がデータ化されることに、とても興味を持っていました。オフラインデータが広く流通すれば段違いのインパクトをもたらすことができる。それはすごく価値があると思っています。
「unerry,everywhere」は、unerryのデータが、いわば「水」のような存在になることだと考えています。
水は生きていくのに不可欠で、蛇口をひねればすぐに出てくるように、unerryのデータも国内外のあらゆるシーンで使ってもらえるようにしたい。しかし水は、どこにでもあって無料で飲めるのに、ペットボトルを数百円出して買うこともあります。同様にデータも誰にとっても必要なものですが、その価値はクライアントによりさまざま。分析・予測のトレーニングデータになるのか、広告のセグメントデータなのか。目的やニーズに合わせた価値提供が、今よりさらに幅広く求められると思うので、あらゆるパターンに対応できる準備が必要だと感じています。
それぞれの「unerry,everywhere」を語る星(左)と島田(右)
「unerry,everywhere」実現に向けて、作戦遂行中
イチエダ:
お二人は、オンラインデータから入って、オフラインの魅力に気づいたというキャリアですよね。僕の場合は、「テレビは人を動かすし、商品は売れる」というリアルな実感のほうが最初にあったので、始点の違いが面白いと思いました。
今取り組んでいるのは、コンテンツを通じて人は動くんだというメディアの影響力をデータで証明すること。そしてデータ化を進めるための仲間づくりを、特にリアルメディア領域中心にやっています。
僕はリテールも、リアルメディアの一つと捉えられると思っています。デジタル広告では、最適な人にだけ絞って効率的な配信をする、という前提のようなものがあると思います。しかし、地域のスーパーや商業施設など、小売業様と仕事をしているとオーディエンスは地域住民全員なんですよ。特定の年代や趣味の人だけではなくて「地域全体に届ける」っていう発想はテレビ的で、メディアに近い存在だと思っているんです。
そしてリテールではテレビと同じく、どんなお客様が来店しているのかを可視化できていないことが課題になっている。この領域でunerryが貢献できることは多いです。
星:
リテールとメディア、本質的には似ているのかもしれないですね。またunerryがソリューション提供できる機会は本当に増えたと感じます。
僕は2019年入社ですが、たった4年の間にコロナウイルスの蔓延をはじめとした時代の流れや変化もあって弊社データの活用幅が広がって…毎日景色が変わっていく感じがして飽きません。セールスチームはお客様を「勝たせる」ことが仕事ですが、スーパー、ドラッグストアといった小売のお客様はもちろん、メーカー、デベロッパー、広告代理店などいろんな業種の方とご一緒してその成功体験を見届けてきました。あらゆる場面で提案できることはとても刺激的です。
現在作戦会議中
島田:
セールスチームが「勝たせる」ことをミッションとするなら、私はそのための武器を作るのが仕事ですね。水の話に戻ると、家庭の中でも料理に洗濯にお風呂にと、用途は違いますよね。天然水が美味しいからって、どこへでも流せばいいわけじゃない。うまくいくために最適なデータを使いやすい形で用意することが重要です。unerryにはデータ基盤、データサイエンス、データ分析を支えるチームがいるので、クライアントに事業貢献できるアップデートを一緒にしています。今ホットなテーマは、いかに業界課題に貢献するか、です。個々のクライアントだけでなく、業界が抱える共通課題が見えつつある中、その大きな塊に対して取り組んでいければと思っています。
「好き」の波にのり、ビッグウェーブをつくりだす
イチエダ:
こう話していると、「unerry,everywhere」は最終的には同じところに辿り着くけど、アプローチとかそれによって描きたいものは少しずつ違っていますよね。
星:
unerry全体にも言えそうですが、自分がやりたいこと、得意なことを結構強めに持っている人が多いと感じます。
それぞれが好きな色形の波をなかば勝手に作っているうちにコラボレーションが起きて、一回り大きい波が生まれて、最終的には「unerry,everywhere」というビッグウェーブに繋がっていく。
たとえば「Stap(※2)」は、技術部のR&D発表会でのアイディアを起点としてセールスチームの僕がプロダクトとしてのユースケースを実現したものです。他にもデータサイエンティストのMarioさんが編み出した「行動DNA(※3)」のコンセプトから、顧客理解やペルソナ設計のメニューへと昇華することができました。現場の感覚値に技術的突破力を掛け合わせたコラボの一つだなと思っています。
ビッグウェーブのメカニズムを語る星
ちなみに僕はこの3人のなかでは、一番“保守的”かなと思っているのですが、いつも2人から高いセンタリングやキラーパスをいただけていて、本当にありがたいなと思っています。やっぱり巻き込まれる波には熱量があるというか、その人自身が楽しめているかは結構重要だなと。「この波に乗ったら面白そうだ」と思わされるんですよね。
※2unerryが開発したビーコンアプリ。決済端末やWi-Fi機器などにビーコン機能を付与することができる
https://www.unerry.co.jp/news/stap/
※3各スポットを「外食」「ショッピング」「生活・サービス」などを中心とした約150の場所カテゴリに分類し、指定した期間内に対象となるユーザー群が足を運ぶ度合いを偏差値で示したunerryの独自指標
イチエダ:
たしかに、「人を巻き込まなきゃ!」と戦略的に考えている感じじゃないですね。「テレビ好き」を公言して自由に動いているうちに、いつの間にか仲間が増えてきたなと感じます。自分が純粋に楽しめていたら、自然と相手にもワクワクが伝わっているんじゃないかな。それは社外の方も一緒。メール検索で「ワクワク」のキーワードを入れたら結構な件数がヒットしそうです。
島田:
私もそのタイプですね。自分が好きなものを、ひらすらに好きだと言っていたら、同じ部分に魅力を感じてくれる人が見つけてくれたという感じ。でも社外パートナーとのコラボレーションは、実はunerryの王道ですよね。これまでも、さまざまなカテゴリーリーダーの企業様と共に事業を進めてきました。私たちは人流データのスペシャリストですが、業界課題を深く理解するにはその業界のパートナーに教えを乞う必要があって、その中でどんな価値を提供したら一番喜んでもらえるのかを見極めることが重要だと、改めて思います。
イチエダ:
まずは自分の中のワクワク感がスタートだけど、業界課題をしっかり捉えて、会社として勝負に勝てるのはどこかを探っていく。未来の大きな「うねり」に繋がる一歩ですね。
シナジーを生み出す組織であるために
星:
しかし、組織はかなり大きくなり、7月からは僕も「Vice-president(VP)」というマネジメントを含む新たな役割を担うことになりました。今まで、言ってみれば個人事業主的な動きをしていた部分についても、今後はオペレーション設計や体系化の要素が大事になりそうです。
セールスチームはunerry1号社員もいれば、小売店の元副店長もいたりとバックボーンがかなり多様。お客様に対する思いが異なる中、最前線にいる彼らが描きたい世界をVPとしてどうサポートしていくのか、チームとしてのシナジーをどう生み出していくのかが最近のテーマですね。
イチエダ:
「unerry,everywhere」実現に向けて、何を目標にするべきか、チーム単位でも共通ゴールを持つといいのではと思っています。
僕自身は内なるワクワク感を止めない側の人間だ、という自覚があるのですが…それはやはりある程度の経験と勘所を持っているからだとも思うんですね。でも特に若いメンバーの中には熱いハートを持っていても「あれ、本当にこれは全体に貢献するの?進めていいの?」と迷ってしまう人はいると思います。そんな時にチームとして強い方針を持っていれば、悩む必要がなくなり、間違いないと信じて突き進むことができる。チームの総力戦で臨めるなと思っています。
島田:
チームごとのカラーがより濃くなっていくなか、これまで以上に全体を監督するプロジェクトマネージャー(PM)的な役割が求められるんじゃないかと考えています。セールスにも分析にも広告にも技術にも、バックエンドにも知見があり、全体をわかった上でプロジェクトを具現化できる人。
プロジェクトマネージャー、求む
イチエダ:
そうですね。でも「なんでも器用にこなす」というイメージよりは、自分のやりたいことを具現化するためになんでもやってしまう“狂気のPM”を想像します。やはりどこかに尖った想いがある人と働きたいんだなと思います。
今後やりたい「unerry,everywhere」を語る
島田:
突然ですが私、実はファンタジーがめちゃくちゃ好きなんですよ。ディズニーとか、たまらなく好き。で、unerryのデータって限りなくファンタジーに近いと思っているんですね。今まで見えなかったものを見えるようにして、お客様の知見やデータをインプットにして新しいアウトプットを提供するって魔法のようだなと。たとえば「究極のレコメンドエンジン」とかも作れると思っているんです。でも一人じゃやっぱりできないので、お二人にも手伝ってほしいし、知見のある仲間と一緒に今までにないものを生み出していきたいですね。
イチエダ:
「究極のレコメンドエンジン」とありましたが、僕が思う「unerry,everywhere」でも、今の概念では説明できないくらいのコミュニケーションを実現したいです。その人は過去に何を見て、何を好きになったのかをさりげなく理解して、たとえば、どツボにはまる、すごく笑える漫才をいいタイミングで流れてくるとかね。たくさんの案件を通して、大切な仲間と一緒に作っていきたいですね。
星:
「相手が何を求めていて何をやってあげたら喜ばれるのか」、シンプルな問いですが、僕らが接している方々は社内外問わずいつも真剣に考えている。僕らの仕事のベースには「愛」があって、自然に似た考えの人が集まっているんだと思います。unerryの仕事は、相手先と1対1の関係だけでなく、データインフラとして企業と企業の間に挟まったり、社会や地域の中に溶け込むことのできる仕事です。日本とか世界をよくするために、地域や企業、人を繋げることをやっていきたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございます
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