今年も待ちに待った春がやってきましたね〜。春ソングを(脳内)再生しながら、桜の下をひたすら散歩するのは最高でした。
一番好きな春ソングは、スピッツの『春の歌』。春大好き人間、ひろたまです。
さて、皆さんは今年どのようにお花見シーズンを過ごされましたか?
散歩がてら自宅や勤務先近くの桜を見に行ったという方もいれば、対策をして人の少ない時間帯を狙って恒例のスポットに行かれたという方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな2021年のお花見シーズンをunerryのリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」のデータをもとに、振り返ってみたいと思います。
東京都内の有名なお花見スポットの人出ってどうだった?
都内の有名なお花見スポットについて、2019年の人流を100%としたときの2020年・2021年の人流ボリュームをそれぞれ可視化してみました。
〈分析概要〉
「Beacon Bank」のデータより作成。
- 対象者:位置情報の利用に明示同意いただいたアプリユーザー
- 対象場所:上野公園、井の頭公園、千鳥ヶ淵公園、目黒川、芝公園、日比谷公園、飛鳥山公園、隅田公園(全て東京都内)
- 対象期間:各年満開日を中日とする7日間(2019/3/24-3/30. 2020/3/19-3/25, 2021/3/19-3/25)
- 参考)緊急事態宣言で東京都が対象だった期間:2020/4/7-5/25, 2021/1/8-3/22
普段の業務ではなかなかすることのない、可愛らしいビジュアライズができたので嬉しいです^^笑
ほとんどのスポットでは、2021年の方が2020年よりも少なかった!
筆者のイメージでは、去年より今年の方が人出が多そうな気がしていたため、去年から今年にかけて減少しているスポットがほとんどだったのは結構意外でした。
時系列で振り返ってみます。
去年は桜の満開が3/22で、その後3/26に「首都圏全体で外出自粛を要請※1」され、その後4月に緊急事態宣言が発令されました。一方、今年は桜の満開は去年と同じ3/22でしたが、2021/1/8-3/22の期間は緊急事態宣言が発令されていました。
ということは、今年の方が緊急事態宣言下だったために、お花見期間の外出のハードルが高かったと考えられます。その行動心理が如実に現れている結果だな、と思いました。
※1 「新型コロナウイルス感染症流行・3月の主な動き」より
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00730/
現地調査!実際に桜を追いかけてきました
机上でデータを眺めるだけでは飽き足らず、やはり実際に桜を見にいきt・・ではなく現地の人出を確認するために、いくつかの桜スポットに行ってまいりましたので、以下の観点に注目してレポートしていきたいと思います。
- 実際どのくらいの人出があるのか?
- 来ている人は、どんな人が多い?
- 今年ならではと思われる「自粛要請」の看板
①上野公園
まずは、2020年が34.8%、2021年が26.3%でどちらの年も一番減少していた上野公園です。
今年は「右側一方通行」になっていました。桜を楽しみたいけど密は避けたいという気持ちが両立できる、良い工夫だと感じました!
筆者が行った日は、桜の撮影のために少し立ち止まったとしても、後ろを歩く人に支障はない程度の人の量でした。むしろ「このくらいの人の量でちょうど良いな。逆に2年前はこれの4倍ほど人が集まっていたと思うと人多すぎw」と思ってしまいますね…。
桜越しの提灯が趣深い
上野公園を訪れている人は、外国人の方々が他のスポットよりも多かった印象です。
上野公園が散歩の圏内だという社内のメンバーに聞いてみたところ、「上野にはアメ横・博物館・美術館などの名所がたくさんあるし、都内の桜スポットの中でも駅から近いので迷子になりづらく行きやすいのでは」とのことでした。なるほど〜!
「歩きながらのお花見」を推奨する看板
②千鳥ヶ淵公園
続いて、2020年は37.4%、2021年は32.7%だった千鳥ヶ淵公園です。
千鳥ヶ淵公園は、行ってみると「結構人いるなあ」という感覚がありました。実際には上野公園ほどの人はいないのでしょうけど、道幅が広くないためそう感じたのだと思います。
千鳥ヶ淵公園といえばこの眺め…!
千鳥ヶ淵公園を訪れている人は、ご年配の方々や、和服を着こなしていらっしゃる方が他のスポットより多かった印象です。
皇居や靖国神社などが近いことが影響しているのでしょうか。都内の公園の中でもちょっと格調高さを感じました。
「宴会自粛願い」は英語表記もあった
③目黒川
3つめは、2020年は40.3%、2021年は36.3%だった目黒川です。
筆者はここだけ2018年に行ったことがあるのですが、その時と比べると「え、こんなに人少ないことある・・?」と思うほど、控えめな人出でした。
尤も、2019年以前は本当に混んでいたのでこのくらいが快適な気はしますね。
川の水面に向かって桜の枝が伸びているのが素敵
目黒川は、若い方からご年配の方まで、カップルで来られている方が他のスポットより多かった印象です。テイクアウトしたコーヒーを片手に、パートナーと桜並木を楽しむ。そんな光景が広がっていました。
中目黒駅前のプラカード。ちょっと圧が強め
④隅田公園
最後は、2020年は45.1%、2021年は48.8%と、今回の集計対象スポットの中では2021年の値が一番高かった隅田公園です。今回は墨田区側の方に行きました。
他のスポットと異なり、「公園に桜が咲いている」感じなので視界も開けており、全然人が多いとは思いませんでした。
桜越しのスカイツリー。眩しい
隅田公園(墨田区側)は、家族連れが他のスポットより多かった印象です。
ベビーカーを押しているママさんや、小さいお子さんと遊んでいるファミリー、犬の散歩をしている方、自転車で来ている学生など…近隣の人たちが遊びに来る場なのでしょうね。
隅田公園(浅草側)に向かう橋の辺りでは、着物を着た若いカップルが桜をバックに撮影を楽しんでいました。
隅田公園は地面に置いてあるタイプ
感想
今年も桜は咲き誇っていました。そんな中、都内の桜スポットの人出は2年前の3割〜半分ほどでした。例年のようにみんなでお花見をすることは叶わなかったものの、例年より人が少なかった分、桜を独り占めできる特別感を味わうことができました。
来年は、みんなでワイワイお花見ができるような世界になっていたらいいなあ、と切に願います。
この記事を書いたのは
-
ひろたま 記事一覧
株式会社unerry/Beacon Bank事業部カスタマーサクセス。「Beacon Bank」のデータを用いた分析やダッシュボードのデリバリーを担当。趣味はキックボクシング、ゲストハウス巡り、史跡巡り。尊敬する人物は伊能忠敬。
ABOUT
「うねりの泉」は、「リアル行動データ」活用のTipsやお役立ち情報、そして会社の文化や「ひと」についてなど、unerryの"とっておき"をご紹介するメディアです。