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人流ビッグデータ×AIで見る新型コロナウイルスの影響:1/27〜3/8の変化

<レジャー>大型・屋内型施設への来訪は約30-40%減少。 <交通>テレワーク・時差出勤への強い推奨があった2/25以降、大幅抑制。 <ショッピング>臨時休校の影響がすぐに出たのはディスカウントショップ、ドラッグストア、ついでスーパー。

2020.03.19

PRESS RELEASE

リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®️」を運営する株式会社unerry(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:内山 英俊、以下、unerry)は、プラットフォームで保有する人流ビッグデータをAI解析することにより、新型コロナウイルスが国内の「レジャー」・「交通」・「ショッピング」に、いつから、どのような影響を与えているかを調査しました。

●調査結果(週次推移)

WHOが緊急事態宣言を行なった1月最終週に該当のスポットを訪問した人数を100%とし、3月1週目までの全国の人流変化を調査しました。

レジャー、交通、ショッピングに関する人流(週別推移)

<レジャーについて>
・祝日や連休のあった2/17週まではレジャーを控える動きはあまりみられなかった。
・2/25の新型コロナウイルス感染症対策基本方針(テレワーク/時差通勤の強力な呼びかけ・イベント等の開催検討要請など。以降、「基本方針」。)を受ける形で、全体的に2/24週よりレジャー施設への来訪者が減る傾向が強くなっている。
・特に大型施設であるテーマパーク、屋内がメインとなる水族館への外出が控えられ30-40%下落の傾向が見られる。

<交通について>
・祝日や連休のあった2/17週までは、高速道路・空港を中心に遠方への移動が見られたが、レジャー同様基本方針を受ける形で、2/24週以降利用が少なくなっている。
・日常の足である駅・バスの利用は1/4近く抑制され、空港はより大幅に1/3以上が抑制されている。

<ショッピング>
・2/24週を境に、特にショッピングモール・デパートといった大型施設への来訪数が大きく落ち込んでいる。
・ディスカウントショップを筆頭に日用品を扱うディスカウントショップ、ドラッグストア、スーパーには2/24週に多くの人が集まった。

●調査結果(日次推移)

大きく動きのあった、日用品ショッピングの人流に関しては、さらに日次での全国の人流変化を調査しました。

日用品ショッピングに関する人流(日別推移)
*1/27週に該当スポットに訪問した1日あたり平均人数を100%とし、3/8(日)までの全国の人流変化を調査

・「週明け3/2(月)からの臨時休校を要請」した翌日である2/28(金)のタイミングで大きく反応。
・2/28(金)に極めて大きく反応したのが、ディスカウントストア(前同曜日比 27.2%アップ)、ドラッグストア(前同曜日比 23.7%アップ)、スーパー(前同曜日比 8.5%アップ)の3業態。スーパーは翌週平日にも買い足し需要が見られる。
・いずれも、数日で一旦の落ち着きを取り戻している。

<本件に関するお問い合わせ>
株式会社unerry
担当:内山 麻紀子
E-mail:information@unerry.co.jp

●参考資料

<参考資料1:各業態施設への訪問者数推移>

<参考資料2:調査方法詳細>
各業態別に弊社独自の計測スポットを設定し人流データの変化を計測、1日あたりの各スポットへの訪問人数をAIで解析しました。今回の調査で用いた各業態施設別計測スポット数は以下の通りです。(上3桁以下は切捨て)

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