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箱根DMO、unerryが環境省の「令和元年度富士箱根伊豆国立公園満喫プロジェクト箱根地域利用動態調査」を受託し、箱根エリアの交通動態、渋滞のメカニズムを調査。リアルタイム行動レコメンドによる渋滞解消を検証

2020.03.06

PRESS RELEASE

箱根の観光地経営を担う箱根DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)は、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®️」を運営する株式会社unerry(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:内山 英俊、以下、unerry)と連携して、環境省の「令和元年度富士箱根伊豆国立公園満喫プロジェクト箱根地域利用動態調査」を提案し、採択されました。
本事業として、箱根観光の課題の一つになっている「箱根地域の利用集中期における交通渋滞」の解決に向けて、リアル行動ビッグデータを活用した「交通動態の把握」と「渋滞解消の検証」を行ってまいります。

調査の背景

観光ビジョン達成に向けた課題解決
環境省では「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき国立公園満喫プロジェクトを進めており、2018年9月に「富士箱根伊豆国立公園」も同プロジェクトの対象に準じると指定され、観光地域としての魅力創出と課題解決に向けた「富士箱根国立公園満喫プロジェクト推進方策」が策定されております。
 同方策で課題の一つである「箱根地域の利用集中期における交通渋滞」の解決に寄与することを目的とし、リアル行動ビッグデータを用いて、どこで、どのタイミングで渋滞が発生するかの精緻な実態調査を行うこととなりました。

観光客不満解消に向けた活動
箱根DMOでは平成30年度に箱根観光戦略を策定し、箱根町「HOT21観光プラン」に上申しております。この戦略策定に付随するアンケートでは、箱根への来訪者の不満の第1位は渋滞であり(図1)、渋滞は箱根観光の重要なポイントである「周遊性の向上」において、大きな課題となっていたため、本事業を通じて、箱根の渋滞のメカニズムを明らかにすることで、利用者に向けた情報提供と魅力的なプラン作りで周遊性を高めていきます。

調査の内容

unerryのリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®️」の位置情報ビッグデータを活用して箱根への来訪者の動態調査を行います。また、箱根DMOの交通インフラ部会で、交通事業者(株式会社小田急箱根ホールディングス、伊豆箱根鉄道株式会社)の意見も交えながら、来訪者の利用動線の魅力創出の観点から様々な検討を行っていきます。

①箱根地域全体の利用動態の把握
箱根地域における流入経路別(鉄道利用/小田原厚木道路利用など)に来訪者の利用動態を調査します。これによって、これまで不明確だった地域別の日帰り来訪者数や、電車や車といった交通手段の利用割合を明らかにしていくことで、今後の利用者に向けた情報提供サービスの精度向上などに役立てて行きます。また、特に混雑するルートや時期を明確にすることで、箱根までの来訪および箱根内交通の問題点を明らかにしていきます。

②箱根内観光周遊性の分析の実施
箱根は多くの観光資源に恵まれておりますが、混雑時は渋滞によって多くの観光施設の周遊がしづらいという課題がありました。今回の周遊性分析では来訪者の方々がどのようなルートで箱根を周遊しているのかと、どこにボトルネックがあるのかという渋滞のメカニズムを明確にしていきます。これによって、よりスムーズに箱根を周遊するためのプランづくりや、周遊性を高めるためのイベントの検討などに役立ててまいります。

③箱根内渋滞解消に向けたリアル行動レコメンドによる実験
分析①②によって箱根内で特に渋滞する箇所と、渋滞発生のメカニズムを明確にしたのち、これから渋滞が発生しそうな箇所に滞在している来訪者・時間帯を特定し、スマートフォンへ渋滞を避けるような箱根内観光の情報提供をプッシュ通知にて行います。これによって、来訪者の行動ルート・時間帯が分散され渋滞緩和の可能性があるかどうかの実証実験(図2)を行います。

<添付資料>

(図1)箱根観光で不満に思う事 2019年箱根DMO実施WEBアンケートn=1000

(図2)実験イメージ:主要エリア間の交通が集中する時間帯にレコメンドを行い、行動分散に関して検証する

<本件に関するお問い合わせ>
箱根DMO(一般財団法人 箱根観光協会)
誘客営業部
0460-85-5443

株式会社unerry
担当: 鶴見 、辻野、内山
Information@unerry.co.jp

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